定義と平均寿命との違い

健康寿命 (HALE: Health-Adjusted Life Expectancy) は、日常生活に 制限のない期間の長さを示す指標である。WHO が各国の疾病負荷データを 基に算出しており、平均寿命から介護や寝たきりなどの「不健康期間」を 差し引いた値に相当する。日本でも平均寿命と健康寿命には差があり、 この「不健康期間」をどれだけ短くできるかが、この指標を見るときの 焦点になる。差の年数として引用される値は算出方法や出典によって 幅があるため、比べるときは指標名と公表年を確かめたい。

世界の健康寿命ランキング

WHO が公表する健康寿命の推計では、日本、シンガポール、 韓国、スイスなどが上位に並ぶことが多い。ただし順位は推計の版や 対象年によって入れ替わるため、特定の順位を固定的に受け取らず、 参照した推計の公表年を添えて見るとよい。これらの国に共通する 要素としては、医療アクセスの良さ、予防医療の充実、食生活の質の 高さが挙げられる。

一方、サハラ以南アフリカの多くの国では健康寿命が 50 歳前後に とどまり、感染症、栄養不良、医療インフラの不足が主因となっている。 平均寿命の差以上に健康寿命の格差は大きい。

不健康期間を短縮する要因

不健康期間の短縮では、生活習慣病の予防が中心に置かれる。 適度な運動、バランスの取れた食事、禁煙、適正体重の維持が 基本となる。加えて、社会的つながりの維持や認知機能を使う 習慣も、高齢期の自立を保つ観点から重視されることがある。 個々の効果の大きさは研究によって幅があるため、具体的な 目標は健康診断の結果や主治医の助言に沿って決めたい。

MyRank での位置づけ

MyRank では年齢と健康状態から、世界の同年代における 健康寿命の相対位置を推定できる。単に「長生きする」だけでなく 「健康に長生きする」という観点で自分の立ち位置を把握し、 生活習慣の改善動機につなげることが、この指標の実用的な 価値である。