定義と仕組み
購買力平価 (PPP: Purchasing Power Parity) とは、各国の物価水準の 違いを考慮して通貨を換算する手法である。同じ商品やサービスの バスケットを購入するのに必要な各国通貨の金額を比較し、実質的な 購買力を等しくする換算レートを算出する。
為替レートとの違い
市場為替レートは金融取引や投機の影響を受けて日々変動するが、 PPP レートは実体経済における物価水準を反映する。途上国では 市場為替レートが PPP レートより低い傾向があり、為替レートで 換算すると実際の生活水準を過小評価してしまう。
たとえばインドの 1 人あたり GDP は為替レート換算では約 2,500 ドルだが、PPP 換算では約 9,000 ドルとなり、実際の生活水準に より近い値を示す。
ICP 調査の実際
世界銀行が主導する国際比較プログラム (ICP) は、約 180 か国で 数千品目の価格を調査し、PPP レートを算出している。調査は約 6 年ごとに実施され、中間年は推計値で補間される。品目の選定や 品質調整には困難が伴い、完全な精度は保証されない。
MyRank が PPP を採用する理由
MyRank の年収ランキングでは PPP 換算を採用している。これにより、 物価の安い国で暮らす人の実質的な豊かさを正当に評価できる。 日本円で年収 500 万円の人と、物価が 3 分の 1 の国で年収 200 万円相当の人は、実質的な購買力では近い水準にあることが可視化される。