定義と測定方法 (CPI)
インフレ率とは、一定期間における物価水準の上昇率を示す指標である。 最も一般的な測定方法は消費者物価指数 (CPI) の前年比変化率で、 代表的な商品・サービスのバスケットの価格変動を追跡して算出する。 コア CPI は食料品やエネルギーなど変動の大きい品目を除外した指標である。
名目所得と実質所得
名目所得は額面上の金額、実質所得はインフレ率を差し引いた購買力ベースの 金額である。年収が 3% 増えてもインフレ率が 5% なら、実質的な購買力は 低下している。所得の国際比較や時系列比較では、必ず実質値で評価しなければ 正確な比較にならない。
インフレの勝者と敗者
インフレは借り手に有利で貸し手に不利に働く。住宅ローンの実質負担は 軽くなる一方、預金の実質価値は目減りする。また、賃金上昇が物価上昇に 追いつかない労働者は実質的に貧しくなる。
資産を不動産や株式で保有する層はインフレに強く、現金や債券に 依存する層は弱い。インフレは見えない形で所得再分配を引き起こす。
ランキングへの影響
MyRank の年収ランキングでは PPP 換算により各国の物価水準を調整して いるが、急激なインフレが進行中の国ではデータの鮮度が結果に影響する。 トルコやアルゼンチンのように年率 50% を超えるインフレ下では、 半年前のデータでも実態と大きく乖離する可能性がある点に留意が必要だ。