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複利

ふくり

元本だけでなく過去に獲得した利息にも利息がつく仕組み。資産形成の核心原理であり、格差拡大のメカニズムでもある。

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定義と単利との違い

複利とは、元本だけでなく過去に獲得した利息にも利息がつく 仕組みである。単利が元本に対してのみ利息を計算するのに対し、 複利は利息が利息を生む雪だるま式の成長をもたらす。 年利 5% で 100 万円を運用した場合、単利では 20 年後に 200 万円だが、複利では約 265 万円になる。この差は期間が 長くなるほど劇的に拡大する。

72 の法則

72 の法則とは、資産が 2 倍になるまでの年数を概算する 簡便な方法である。72 を年利率で割ると倍増に必要な年数が わかる。年利 6% なら約 12 年、年利 3% なら約 24 年で 資産が倍になる。

この法則は投資だけでなく、インフレ率にも適用できる。 年 3% のインフレが続けば 24 年で物価が倍になり、 実質的な購買力は半減する。複利の力は資産形成にも 資産の目減りにも等しく作用する。

資産格差と複利の関係 (r > g)

トマ・ピケティが示した「r > g」(資本収益率が経済成長率を 上回る) という不等式は、複利のメカニズムが格差を拡大させる 構造を端的に表している。資本を持つ者は複利で資産を増やし、 労働所得のみに依存する者との差は時間とともに開いていく。 世界の資産ランキングにおける上位層の集中は、この複利効果の 長期的な帰結である。

金融リテラシーとの接点

複利の理解は金融リテラシーの根幹をなす。MyRank の年収や 資産のランキングで自分の位置を確認したとき、現在の順位よりも 重要なのは「複利が今後どう作用するか」という時間軸の視点である。 早期に投資を始めた人と遅れた人の差は、能力や収入の差以上に 複利の作用期間の差によって説明される。ランキングは現在の スナップショットだが、複利は未来の軌道を決定する。

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